ご家庭で簡単に実践出来る!!プロのお風呂のお掃除方法
「カビ・水垢がなかなか落ちない」や、「お掃除してもすぐに汚れが目立ってくる」など、お風呂掃除に関する悩みを抱えていませんか?
正しい知識がないと、非効率になるうえお風呂の素材を傷つけてしまうことも……。
そこで、今回は、お風呂掃除の基本からプロ直伝のテクニックまで一挙ご紹介します!
まずは基本のお風呂掃除のコツ
1:準備するもの
ゴム手袋・スポンジ・細いブラシ・床用ブラシ・お風呂用洗剤・カビ取り剤
また、カビ取り剤などの強い塩素系漂白剤を使う際は「マスク」「保護メガネ」もあると安心です。
2:洗剤の選び方
強い洗剤を頻繁に使っていると、浴槽やタイルなど素材そのものを傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。
お掃除をする際は、弱い洗剤から試して、どうしても落ちない場合に強い洗剤を使うのがポイント。具体的には、基本はお風呂用の中性洗剤を使うようにし、それで落ちなかった頑固なカビなどに塩素系漂白剤(カビ取り剤)を使うのがよいでしょう。
また、よく聞く「重曹」や「クエン酸」は、食品の添加物にも使用されており、比較的安心です。しかし、洗浄力は緩やかなので、溜まった汚れを一気に落とすというよりは、普段からこまめにお掃除をする際に向いているといえるでしょう。
※「クエン酸」は塩素系漂白剤と一緒に使うと、有毒なガスを発生して危険なので一緒には使用しないようにしましょう。
3:お掃除の流れ
まずは基本的な掃除の手順をご紹介します。
- 換気をする。(窓を開ける、換気扇をまわす)
- 浴室全体を水で軽く流す。
- 浴槽を掃除する。
- 壁や床をスポンジでこする。
- 排水溝を掃除する。
壁や浴槽などをこする際のポイントとして、スタートした場所から一周するように行うとやり残しがありません。このとき、一定方向にこするようにするとムラなくキレイになります。
また、洗剤を直接スプレーすると、洗剤が垂れて跡が残ってしまう場合もあるので、水に濡らしたスポンジに洗剤を含ませて下から上にしていくのがおすすめです。
なお、お掃除の頻度として、浴槽や床、排水口などの汚れやすい箇所は毎日し、壁などは週1回にするなどメリハリをつけると負担が軽くなります。
お風呂の“2大汚れ”の原因と対処法
お風呂の汚れの代表格といえるのが、カビや水垢。こまめにお掃除しているつもりでも、すぐにカビや水垢がちらほら目立ってくるとがっくりしてしまうもの。ここでは、カビ・水垢の原因と取り方についてご紹介します。
1:ピンク色のぬめり・カビ
一口にカビといっても、色や生える場所などによって種類がさまざま。お風呂場で見かけるピンク色のぬめりは、主に赤色酵母(ロドトルラ)と呼ばれる酵母の一種です。カビは、「クロカワカビ」と呼ばれる黒いカビである場合が多く、湿度の高い環境を好みます。
浴室は、おうちの中でも高温多湿で、石けんカスや皮脂などの栄養分が豊富なカビの生えやすい場所です。なお、このカビの胞子は
- 定着
- 発芽
- 成長し
- 胞子を飛ばす
といった過程で増殖します。一度生えてしまったカビは、取り除きにくい場合も多いので、生やさないようにすることが大切です。お風呂から上がる時にシャワーで石けんカス等の汚れを流し、よく乾燥させると予防になります。
生えてしまったカビにはカビ取り剤が有効ですが、まずはお風呂用洗剤をつけてこするのがおすすめ。発生したばかりの黒カビでしたら、こちらで落ちる場合が多いです。それでも落ちない場合はカビ取り剤を使いましょう。
2:水垢
鏡や浴槽のフチ・壁などに見られる白いウロコのような汚れが水垢です。主成分は、水道水に含まれている「カルシウム」「マグネシウム」「シリカ(ケイ素)」が含まれる化合物など。入浴時に飛び散った水滴をそのままにしておくと、水分は次第に蒸発しますが、水滴に含まれるミネラル成分はそのまま残って結晶化して水垢の原因となります。
カルシウム系やマグネシウム系由来の水垢は、酸に溶けやすいので、弱酸性の洗剤が効果的。一方で、シリカは酸に強いので、研磨剤をつけて物理的にそぎ落とさなくてはなりません。ただし鏡がコーティングされていると、こすることではがれてしまうので注意が必要です。
カビも水垢も、そのままにしておくと落とすのが難しくなってしまうので、汚れに気づいたら、早めにお掃除しましょう。
お風呂掃除のお悩み、プロがアドバイスします!
ここまでは、お風呂掃除の基本についてお話しましたが、ここからは、お悩みの解決策をアドバイスします。
- タイル目地のカビをキレイに落とすには?
- 薬剤を“シップ”で密閉して浸透させて!
上でも触れたように、カビ取り剤は強力な分タイルを傷めてしまうこともあるので、あくまでも“最終手段”としておくのがおすすめ。まずは、お風呂用洗剤をつけてブラシでこすります。
それでも取れない場合は、塩素系カビ取り剤の出番です。古い歯ブラシのような細ブラシでカビの生えている部分に塗り伸ばし、5~10分ほど置いてカビの色が消えるのを待ちます。そして、シャワーでキレイに洗い流し、取れにくい場合はブラシでこすり落とします。
なお、カビ取り剤をかけても垂れてしまう場合は、ティッシュペーパーを細長く折りたたんだものを、スプレーした上からシップするように重ね、さらにその上からスプレーするとOK。
- 桶・イスの汚れがなかなか落ちない……
- “ラップパック”で汚れをふやかす
桶やイスの汚れは、石鹸カスと水垢が主な原因。そこに、身体から出た皮脂も混ざるので、思っている以上に落ちにくい汚れになります。石鹸カスや水垢は、付着してから時間が経てば経つほど固くなってしまうためです。
これらの汚れを落とすには、お風呂用洗剤をつけてスポンジでこすりますが、それでもなかなか落ちない場合は、洗剤をつけてラップで巻いて“パック”してみてください。パックして時間を置くことで、汚れが柔らかくなり、落ちやすくなるんです。 それでも固い汚れは、プラスチックカードのような板状のものでこすると取れやすくなります。
- 鏡を拭いてもすぐに曇ってしまうのはなぜ?
- ジーンズの端切れを使ってキレイに!
鏡を触るとざらざらするものや、拭いても取れない白い汚れが水垢です。
鏡の水垢を取るには、鏡を水でぬらし、水で湿らせた柔らかいスポンジにお風呂用洗剤をスプレーし、一定方向に軽くこすっていきます。それでも取れない場合は、マイクロファイバーのクロスなどの目の詰まった布を水で湿らせ、クリームクレンザーを少量つけて軽くこすってみてください。
仕上げに、水でしっかり洗い流し、乾いたぞうきんで水分をふき取ればOKです。
※クリームクレンザーをつけてこすりすぎると、傷をつけてツヤが無くなったり、汚れがつきやすくなったりしますので、ご注意ください。
※コーティングや特殊加工(くもり止め加工等)をされている鏡には実施しないでください。
なお、鏡の水垢を防ぐには、入浴後に鏡表面についた水滴をきちんとふき取っておくことをおすすめします。
- 浴室内の通気性が悪く、カビが発生しやすいみたい……
- 極力乾燥している環境を作ると効果的
浴室に発生する黒カビは湿気を好むので、常に乾燥している状態を保つことが大切。本来であれば24時間換気をするのが理想ですが、それが厳しい場合は入浴後に水気を拭き取るようにしてみてください。スクイジーで集めて拭き取ったり、吸水性の良いクロスで拭き取ったりするのがおすすめ。
また、カビ取りのお掃除をした後は、カビ発生予防のスプレーをしておくのも効果的です。
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