エアコンクリーニングの必要性についてお伝えします。
6月も下旬に入り、梅雨も本番のジメジメした中、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
屋外は雨が降ってる為、家屋が閉め切った状態となり、さらに湿度や気温が高いことも相まって、エアコンが取付されていて、使用してないご家庭は殆んど無いに等しいかと思います。
そんな鬱陶しい季節の中、今回の記事はエアコンの種類、エアコンクリーニングの必要性を、クリーニングの業者目線でお伝えしていこうと思います。
①エアコンの種類について
まず一般的にご家庭で使用されるエアコンの種類についてお伝え致しますが、大まかに分類すると3種類あります。
- ルームエアコン壁掛けタイプ(従来型)
- ルームエアコン壁掛け(お掃除機能付き)
- ルームエアコン天井埋込式
大きく分ければこの3タイプが一般のご家庭で取付されている種類になります。
いやいや他にもありますよ!!と思われえる方もいらっしゃるかも知れませんが、一般的なケースで話を進めますのでご容赦下さいませ。
こちらが従来型のルームエアコンです。
世間で一番普及しており、誰もがエアコンと聞かれれば、こちらのイメージ写真のタイプを連想される方が多いかと思います。
少なくとも10年以上前(2010年前後)までの機種に関しては、冷房・暖房・除湿の基本的機能が付いた従来型タイプが一般的でした。
他にも送風の向き、送風量、タイマーなど、従来型とは言え、使用するには必要十分な機能を有していますね。
続きまして、こちらがルームエアコンの自動お掃除機能付きタイプです。
正直なところ、写真だけでは外観上の違いを確認する事はなかなか難しいんですが・・・
何か右端にカメラのような物が付いていたり、小さく外観の表面におそうじ・・とも記載されてますね。
見えづらいので写真を拡大して見てみたいと思います。
中身の構造は標準タイプとは異なりますが、外観上の違いは分かりづらくなっています。
実際にクリーニングに入るお客様には、自動お掃除機能が付いている事を知らなかった・・と言う方もいらっしゃいます。
本来であれば販売店側がしっかりとご説明をする必要があると思いますが、確認方法としては必ず操作リモコンに手動お掃除ボタンが設置されています。
お掃除機能ボタンの有無で確認を取ることが出来ますので、非常に簡単です。
話がそれますが、最新タイプのエアコンになりますと、温度や湿度に応じての自動運転機能が標準でついています。他にも技術の進歩により、AI機能が搭載されています。
具体的には、まずエアコン本体に学習用のセンサーが取付されています。
AIによって把握される内容は、天気予報や利用する方の特性(人の動き、部屋にいる時間等)、住環境による温度や湿度などがあり、自動運転時を行った際に、学習によって把握した人や家屋、環境に適した運転を行ってくれる・・と言う画期的機能になっています。
また、WIFI機能が搭載されている機種もあり、外出先からの遠隔操作が可能なタイプもございます。エアコンの消し忘れや、そろそろ家に到着する・・と言うタイミングでエアコンを稼働させたりと、利便性は高い機能になっています。
もっと詳しく知りたい!!と言う方は、メーカーのHPなどをご覧頂くと良いかと思います。
最後に天井埋込式のエアコンになります。
ほぼほぼご家庭で見ることはありませんが、ご家庭でこちらのタイプが取付されているケースは非常に稀ですね・・。マンションなどで標準搭載されているケースや、新築時の設計時に取付されているケースが殆んどではないかと思います。
特徴としては、壁掛けタイプに比べて横への出っ張りが無く省スペースであり、お部屋のインテリアを構築する上ではデザイン的は優れているメリットがございます。
ただ、照明器具や配管の関係上、後から取り付けるのはコストが大きく掛かる為、後付けで取付を検討される場合は良く検討してから購入する事をお勧め致します。
冷暖房の効きが壁掛けタイプ比べても大きな差はなく、取付時の設置工事費や年間のランニングコストが高いと言うデメリットもあるので、必ずしも天井埋込式の方が機能が優れているという訳ではありません。
②エアコンクリーニングの必要性について
ここから今回の趣旨になるエアコンクリーニングの必要性についてお伝え致します。
まずエアコン掃除のお話ですが、一般的にエアコンを掃除をすると考えた時、多くの人はフィルター掃除を行うのが一般的ではないでしょうか?。
様々の方法があるかも知れませんが、フィルターをご家庭でお掃除する方法としては、掃除機でほこりを吸い取る、フィルターを外して水洗いを行う、この2つがが一般的な方法となります。
使用頻度が多ければ、定期的なフィルタークリーニングはこれで十分な気がします。でも、定期的なフィルター清掃だけで、エアコンの奥の状態は大丈夫なのでしょうか?
次の写真をご覧ください。
定期的にフィルターは清掃していました・・が、実際には内部にはカビが発生しています。
※黒い点々がカビです
こちらは送風口のイメージになりますが、入り口部分にこれだけカビが発生しているという事は、同様に内部も同様に黒カビが発生しているんです!!
市販のエアコンスプレーは使用して大丈夫?
よくエアコンの内部洗浄を自身で行う方法として紹介をされている、市販品のエアコンクリーニングスプレーが数百円程度(Amazon)が良くピックアップされています。
フォームタイプの洗剤がメインになりますが、こちらは使用される際には洗浄方法に注意をしないと、逆にカビの発生を促進させる可能性がございます。
理由としては、一時的にホコリやカビを落とすことは出来たとしても、内部(熱交換器等)に洗浄液が残る事でカビが発生する為です。また洗剤残留により故障の原因も考えられます。
それでもエアコンスプレーで洗浄したい場合には、洗剤の成分が内部に残留しないよう、エアコン周囲の養生を行い、内部をしっかりと水洗いして、よく乾燥させましょう。
自動お掃除機能付きはクリーニングの必要性あるの?
最近の機種は殆どのタイプにお掃除機能が付いているタイプが主になっています。
前述でも触れていますが、実際に購入時に機能が付いている事を知らずに購入される方もいらっしゃいます。
では実際にお掃除機能があれば、エアコン掃除しなくて良いのか?・・・と思われている方
誤解されています!!
こちらは先程の送風口を写した写真と同じエアコンですが、こちらが実はお掃除機能付きタイプになります。
何がお掃除なのか?と言われますと、お掃除機能とはフィルターのほこりを除去するだけの機能であり、内部の熱交換器や送風口などはお掃除が必要なんです。
送風口の写真も前述で上げておりますが、あちらもお掃除機能付きタイプになります。
実際にお掃除機能付きのタイプは構造が複雑になっており、大体の機種には、カバーを開けた側面にお掃除機能の機械とお掃除機能で集めたほこりを入れるダストボックスが取付されています。その為、本体も従来型よりも横に長いのが特徴です。
要はほこりは取りますが、内部のクリーニングは行わない為、従来型同様にほこりやカビが発生しやすい事には変わりはないんです。
だとすれば、お掃除機能は意味ない機能じゃん!!と思われますが、一概にそうとは言い切れません。
その理由としては、最低限のフィルターのほこり除去してくれることから、自身でのフィルターの清掃の回数の削減を図ることは可能だからです。内部もクリーニングする機能があれば画期的な発明ですが、現状そのような機種は存在しないため、定期的に掃除をする事には変わりはありません。
また、キッチンと繋がっているお部屋に設置されているエアコンやペット(犬や猫)を飼われているご家庭の場合には、油や抜けた毛などによりエアコンが詰まりますので、お掃除機能があっても定期的にフィルター清掃を行った方が良いかと思います。
ちなみにこちらがお掃除機能のユニットになります。配線も複雑の為、知識が無い方が分解洗浄するにはリスクが高いですね・・・
続いてこちらは外装とフィルターの写真になりますが、ダストボックスに触れていませんでしたので、追記致します。
こちらのタイプですと外装部(黄色い部分)に取付されております。機種によってはダストボックスも消耗品として定期的に購入する可能性があります為、購入された販売店やメーカーのホームページで確認されると良いでしょう。
最後にお掃除機能を信頼していた為、一度も掃除をしなかったエアコンの例です。フィルターもそうでしたが、内部の熱交換器にほこりがぎっしりと溜まってしまっています。
ここまで来るとお掃除機能何にも役に立ってない気がしました・・
エアコンに付着したホコリやカビが室内に蔓延、疾患の原因になり得る
どちらかと言えば、ここが一番重要なポイントだったかと思います。
エアコンを使用する時期は限られておりますが、気候が暖かくなって来る梅雨時から夏に掛けてクーラーを、また秋口、肌寒い季節になれば暖房を使用されるかと思います。
日本の気候も温暖化が進み、また高温多湿の為、暑い時期と寒い時期の季節の変わり目が分かりづらく、
暑い時期は早くて5月頃から始まり、9月下旬までクーラーの使用をされ、寒い時期は11月頃から3月下旬まで暖房を使用と、4月と10月を除けば使用が想定される時期が伸びてきている状況です。
夏だけ、冬だけなど限られた時期に使用される方もいらっしゃいますが、利用頻度の大小関らず1年、2年で多くのほこりやカビが発生してきます。
日本の高温多湿の気候は大変カビが発生しやすい環境の為、エアコンの除湿機能や室内の換気、除湿剤を置くなど対策は出来ますが、常時行うの事は現実的ではございません。
対策せずに多くのほこりやカビが付着したエアコンを使用しますと、送風により室内にほこりやカビが蔓延致します。ほこりによる喘息や肺炎、カビによる皮膚疾患や様々な感染症の発症をもたらす可能性があり、小さいお子様がいらっしゃるご家庭、ご高齢の方がいらっしゃるご家庭の場合は、特に免疫力が無い、加齢による低下で感染リスクが高く注意が必要です。
クリーニングを行わずに使用していますと様々な病気のリスクを伴います。今年は追い打ちを掛けるようにコロナウィルスによる感染予防対策から、ご家庭の中でも3密になりやすい環境にもなっています。毎年エアコンを稼働する前には送風口の確認を行い、臭いや黒ずみ(カビ)が確認されたらエアコンクリーニングのご検討されては如何でしょうか?
過去のブログ記事にて、エアコン気流によるコロナウィルスの蔓延と梅雨の時期はカビが大量発生にも触れていますので、併せてご覧くださいませ。
番外編 クリーニングしなくても良いケース
色々とエアコンクリーニングについて記述してきましたが、流石にもうクリーニングしないで買い替えた方が良いでしょう?と思うケースも記載しておきます。
最新のAI機能やWIFI機能付きは大変魅力的ですね!!(メーカーの回し者ではありませんよ!!)
これしかありません!!
購入10年以上経過している・・です!!
理由としては、メーカーからの部品配給が終了している為、壊れたら場合に直せない可能性が非常に高い為です。
設置後10年以上経過していて、汚れが気になるからクリーニングしようかな・・・とお考えであれば、新しい機種に交換する方が長期的にメリットはあるかと思います。
例えば、最新機能が付いている分付加価値もございますし、電気代など月々のランニングコストを抑えられる事も家計の負担軽減になります。
ただ、機能が複雑になってくる事で、ご高齢の方など使い方が分からないなど、操作の不安を感じるなど、従来型の方がシンプルで親しみやすく良いと言う考え方もございます。
相対的に考えて、どちらが良いか?と言うお話ですが、慣れ親しんだ従来型の方も魅力的ですし、新型も若い世代には魅力的です。
結論を出せるお話ではありませんが、エアコンクリーニングの必要性をご理解頂き、今後の参考にして頂ければ幸いです。
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